2016年3月22日


本市は2021年4月の供用開始を目指し、横井町の民有地に総事業費57億円で新斎苑を建設するとの計画を発表し推進しているが、このことについてお尋ねいたします。



質問1:.現候補地を選定するまでの経緯について教えてください。

答弁1:現候補地を選定するまでの経緯についてでございますが、候補地選定については、平成21年9月に市長が「もう一度、市内全域から候補地を探す」という方針を示し、再度候補地を探し、旧ドリームランド跡地を候補地として交渉いたしましたが土地取得の見込みが立たず断然せざるを得なくなりました。その後、平成25年1月に奈良市自治連合会から候補地として了解していただける地区はないとの報告も受ける中で、再度、候補地の検討を行い、土地の取得、周辺250m以内に住居がないこと、市街地からの距離や利便性、法的規制、周辺状況、経済性等を考慮の上、決定したものでございます。



質問2:白毫寺での東山霊苑火葬場の今日までの歴史について教えてください。

答弁2:東山霊苑火葬場は、旧称「白毫寺火葬場」として大正5年に建設され運用してきましたが、老朽のため昭和43年2月21日改装工事に着手、同年12月10日に完成いたしました。

その後、昭和48年度には、無煙無臭対策として燃料を重油から白灯油へと切り替えを行い、昭和49年度には、強制通風装置の設置及び再燃焼炉の改良を行いました。そして、昭和57年9月に火葬場特有のイメージを払拭すべく、完全無煙無臭、低煙突、独立型火葬炉とし、美観、風致にも配慮した現在の火葬場が完成いたしました。以後、定期点検・補修、改修工事を重ね、現在に至っております。しかしながら、現火葬場は老朽・狭隘化が著しく、待機・休憩スペースも狭隘であり、機能面におきましても火葬から収骨まで長時間を要し、市民の利便性・ニーズに十分な対応ができていない状況でありますので新斎苑が建設されるまでの間引き続き、定期点検・補修及び改修工事等を行い、運営、維持管理に努めてまいりたいと考えております。



質問3:2015年2月に議会に提出された飛鳥地区自治連合会からの請願書の主旨について認識されておられるのかお尋ねいたします。

答弁3:請願書の主旨についてでございますが、反対理由としましては、まず、「火葬場があるゆえの偏見」ということで、今回の計画地である横井町山林については「白毫寺の少し先」ということで偏見の払拭には程遠い状態が次の100年も続くという懸念でございます。

次に「火葬場と墓の町イメージの定着」ということで、白毫寺を通り霊柩車等の関係車両が増え、お墓と火葬場の町というイメージがますます定着してしまうというという心配でございます。

最後に「景観の悪化と交通安全対策」ということで、周辺に民間の関連商業施設や墓地が立ち並ぶこととなれば、車両の増加により交通安全上の大きな問題が生じるというご指摘でございます。

これらの反対理由とともに、市長が一度事実上の白紙撤回をしたにも関わらず、再度有力候補地として横井町山林を発表したことが白毫寺住民の思いを無視した行為であると主張され、新火葬場建設計画の白紙撤回を求められたものと認識しております。



質問4:現候補地周辺自治会ならびに地区自治連合会への、市長の訪問回数はどの程度かについてお尋ねいたします。

答弁4:現候補地を平成25年3月に重要な候補地として表明して以降、横井東町自治会には14回、鹿野園町自治会には9回、東市地区自治連合会には1回となっております。

なお、現火葬場のある白毫寺町の自治会等には11回、飛鳥地区自治連合会には0回となっ

ております。



質問5:富雄地区を初めとする西部地域や北部地域からの現候補地までの所要時間は推定されているのかについてお尋ねいたします。(平日、正倉院展のような特別な行事のある時)

答弁5:基本計画(案)に予定しております新斎苑の使用時間が午前10時からとなっていることから、到着を午前10時と想定した場合、西部地域における最も遠い鳥見小学校から候補地までが約15㎞、時間にしますと約30分~40分程度。北部地域については北部出張所管内の最も遠い神功小学校から候補地までが、約13㎞、時間にしますと約30分程度を見込んでおります。特別な行事のある場合については迂回路等の利用により平日との大幅な時間の相違はないものと考えております。



質問6:奈良市自治連合会での説明について、詳細をご説明ください。

答弁6:1月20日に奈良市自治連合会定例会の場に、連合会の方からパブリックコメントについて説明に来てほしい旨依頼がありましたので、今回の「奈良市新斎苑基本計画(案)」の内容について具体的にイメージしていただけるようCGを使って説明し、パブリックコメントの方法等についても説明いたしました。



質問7:パブリックコメントでの意見について、多かったものから上位5位までを教えてください。

答弁7:パブリックコメントのご意見につきましては、全く同じ内容のものが非常に多くあったり、1枚に多くの内容が含まれているものもあります。そのため、きっちり順位づけするのは難しいのですが、多く書かれているご意見を申し上げますと、地元への説明・理解について、計画地選定の経緯について、土砂災害警戒区域への対応について、また、施設や駐車場、環境や交通、周辺整備への提案等について、早期建設への要望などがございます。



質問8:現候補地が最善の検討方法で選定されたと理解されているのかどうかについてお尋ねいたします。

答弁8:先程も申し上げましたが、新斎苑の移転建設につきましては、現施設の老朽化や機能不足に対応するために、現計画地の横井町山林が土地の取得、周辺250m以内に住居がないこと、市街地からの距離や利便性、法的規制、周辺状況、経済性等を総合的に検討し決定させていただきました。



質問9:昨日配布され説明をいただきました、新斎苑周辺の地質状況についてに関してですが、この調査結果は何を目的とした調査データーなのかお答えください。

答弁9:新斎苑の建設によって、地盤の掘り下げ工事、盛土工事、および道路建設工事による切土工事が予定されており、それらの工事により地山地下水の流動状況が変化し、下流集落での井戸水の枯渇、地滑りすべりの再発、土石流の発生が懸念されている。したがって、空中写真判読及び地表地質踏査で周辺地域の地盤状況、湧水状況などを把握することにより、工事による影響の有無を検討することを目的とした調査データーとなります。



質問10:報告書にはボーリング調査での土質調査結果が掲載されていないが、ボーリング調査はしていないのかお答えください。

答弁10:今回はボーリングによる地質や地下水の調査はしておりません。



私コメント.この調査データーでは資料下流集落の安全性について保証するものではないと考えますし、何故に土石流や地すべりなどの可能性の高い場所に新斎苑を建設しなければならないのか、非常に疑問を感じています。平成32年度で合併特例債の期限が切れることから、理事者は焦っているようですが、やはり安心安全を優先させることが大切であると主張致します。


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