Q-1:白毫寺町の皆様は、100年来動かなかった火葬場が移転に向け動き出した当初はこれまでのイメージを払拭できると心から喜んでいたわけですが、その後、新斎苑の候補地が目と鼻の先の横井東町ということと、白毫寺町内を通過する関係車両が大幅に増加することも考えられることなどから、イメージの払拭にはまだ程遠いとの思いが強いわけであります。本市としてこのことについてどのようにお考えなのか。

A-1:新斎苑建設計画地の横井町山林は、確かに現火葬場から約1.2km離れた場所でございますが、地番は横井町であり東市地区となります。もっと離れて欲しいという願いは十分理解しているところですが、市内に他の候補地がない現状の中では(他の候補地を市長に提案しているという話もあるようですが、そのような提案の事実はありません。)、100年間白豪寺町にある火葬場を、現実的に白豪寺町内から移転させるということを実現させたいという強い思いでございます。先日の白豪寺の住民説明会でも「とにかく今の場所をどけて欲しい。」という切実なお声もいただきました。この点をぜひ白豪寺町の住民の皆様にもご理解をいただきたいと思っております。関係車両につきましては、新斎苑では火葬時間等の短縮により往復していただく必要はなくなると考えております。また、奈良名張線混雑の解消のため、寺山波多野線の開通や新斎苑から山村線に抜ける新設道路の設置についても検討しているところです。なお、計画地は自然公園法等の規制により墓地や商業施設は建設できません。火葬場のイメージの払しょくということは、なかなか難しいことだとは思いますが、施設・設備そのものや周辺整備も含め従来のイメージを払拭していくものにしたいと思っております。白豪寺町の住民の皆様には、これらのことをご丁寧にご説明するとともに、移転後も市営墓地の借用は続きますし、今までの火葬場があったことでの様々な思いに十分応えるため、ご要望ご意見をもと、道路等の地域課題の解決や、火葬場の跡地利用、また市営墓地の整備など必要な施策としての「地域活性化対策案」をまとめ、新しい白豪寺町の町づくりを共に進めていきたいと考えております。

 

Q-2:仮に現候補地に建設した場合、次に移転するのは何年後が理想とお考えなのか、若しくは未来永劫その場所で立て替え続けるおつもりなのか。このことによって、白毫寺町の二の舞になるとの懸念はないのか、お答えください。

A-2:斎苑の理想的な移転年数ということですが、現東山霊苑火葬場は建設後100年もの間、白毫寺町にありました。今回の新斎苑の建設事業が進むことにより、念願の移転が実現するわけですが、将来的な施設のあり方につきましては、今後の施設の耐用年数や新しい設備の導入などを考慮すると、いずれは改修・改築も検討する必要が出てくるものと考えられます。斎苑がいつまで同じ場所にあることが適切なのかということについては、今後の市民の生活習慣の変化や斎苑に対するイメージの変化、また、人口動向による施設規模の課題など、様々な要因を複合的に検討する必要があると考えております。できれば新しいイメージにより、市内どこででも受け入れていただける施設となることが望ましいと思っております。

 

Q-3:市長は先の定例会で私の代表質問の答弁として、「現計画地での早期の新斎苑建設が36万市民の60年来の願いをかなえることになると考えておりますので、議会を初め、関係者の皆様にも36万市民のために御理解を賜りたい」と述べられているわけですが、このことの真意について、詳細にお答えください。

A-3:「現計画地での早期の新斎苑建設が36万市民の60年来の願いを叶えることになると考えておりますので、議会を始め関係者の皆様にも36万市民のためにご理解を賜りたい。」と述べたことの真意ですが、現在の老朽化・狭隘化した火葬場では市民ニーズや火葬件数の増加などに対応できず、早期の建替が36万奈良市民の願いであることは言うまでもないと思います。一方、現火葬場のある白豪寺町からは昭和30年代から移転の要望が出され、市としても、60年近く市内で多くの場所を移転候補地として検討し実際に交渉もしてきたわけですが、未だに実現できていないというのが現状です。そのような中、市といたしましては現計画地である横井町山林が土地の取得、住居や市街地からの距離、利便性などを総合的に判断し、最も現実的に市民の願いを実現できる場所であると判断したところです。現計画地に反対される主な理由である「自然災害への不安」につきましては、市が実施した各種調査やそれに対する第三者評価により安全性は確認されたと考えております。また、現計画地での事業実施であれば合併特例債も最大限活用できると考えております。このようなことから、議員の皆様や地元・周辺住民の皆様をはじめとする市民の皆様に、この新斎苑整備事業の推進についてご理解をいただきたいという考えでございます。

 

Q-4:横井東町の住民の方は、「市長は意見を聞いてくれない」、「思いつき行政だ」などと市長の行政手腕に強い不信感をもっているようですが、このような状況の下で住民合意を得ることが出来るとお考えなのか、また、何をもって住民の理解及び同意とするのかについてお答え下さい。

A-4:新斎苑計画地の地元で住所地自治会である横井東町につきましては、従来から対策協議会と話を続け、住民説明会もさせていただきました。また、先日は横井東町の活性化に繋がる「地域活性化対策案」を持って、各戸(全戸を訪問し、ご説明をさせていただきました。その中では、明確に反対を主張される方は、ほとんどおられませんでした。その後、自治会の8割を超える世帯の方(133名)から新斎苑を容認し事業の推進を求める陳情書をいただきました。また、計画地周辺の鹿野園町や近隣地域からも430名を超える(434名)多くの住民の皆様から同主旨の陳情書をいただいております。既に、3月には市内の大半の自治連合会 会長からも、この事業推進の要望もいただいており、市民全体としても事業推進への理解が深まっていると考えております。今後は、提示した地域活性化対策案をたたき台として、自治会や住民の皆様と協議し取りまとめていくとともに、災害に対する不安の解消や新斎苑建設に伴うイメージの払しょくなどについても、協議しご説明申し上げることで、事業への理解を更に進めてまいりたいと考えております。

 

Q-5:市長が強引に進めようとしている新斎苑建設については、現計画地である横井町山林での事業実施に対し、一部の方々からは賛成の陳情書等も出されているものの、地元の様々な団体から白紙撤回を望む請願書が出されているわけで、このままの状況で市長が公言して憚らない平成32年度末までに事業が完了するとお考えなのか。また、このように多くの地元住民から反発を受けている中、未だ現計画地に固執し続ける理由は何なのか。

A-5:現計画地につきましては、これまでも議会の質疑の中で何度も答弁しておりますが私が就任しました平成21年度にそれまでの候補地を一旦白紙にし、ゼロベースで候補地を選定していくという方針の下、旧奈良ドリームランド跡地を最有力候補地として交渉してまいりましたが、用地取得の見込みがたたなかったことで断念いたしました。その後、自治連合会から候補地として了解して頂ける地区はないとの報告を受ける中で、再度検討した結果、土地の取得、住居や市街地からの距離、利便性などを総合的に判断した結果、現計画地になったわけであります。本市といたしましては、計画地の地権者から土地の譲渡につきまして、前向きな返答もいただいており、また、請願の主な反対理由となっております「災害に対する不安」につきましても様々な調査を行い、また、第三者評価という形で客観的に精査していただいた上で、指摘事項があるものの調査結果については「特に問題はない」との評価もいただき、安全性は確認されたものと考えております。それらのことから、現計画地が新斎苑建設計画地として最も現実性のある場所であり、平成32年度末までの事業完了が可能な唯一の場所であると考えております。

 

Q-6:鹿園苑自治会からの自治会長の異動報告を保留にした理由について教えて戴きたい

A-6:自治会長の異動報告については、過去には決まった様式がなく、平成20年度より奈良市自治連合会で現在の様式を定めていただき、各自治会からの協力のもとに報告を受け、地域活動推進課で自治会長名簿として取りまとめ、庁内の各課等への情報提供などに利用しております。先日12月5日に鹿野園町自治会より、提出された自治会長の異動報告書については、当日、現自治会長から「承諾していない。」との連絡、また東市地区自治連合会長からも「鹿野園町自治会長の交代があったとの報告を受けていない。」との連絡もあり、市としては今回の自治会長の異動について事実を判断できませんので、提出者に自治会内で十分に話し合っていただくように説明し、報告書を保留とさせていただきました。